思い出のマーニー 感想
思い出のマーニー(103分)
【作画】
1枚1枚が美術館に展示されてそうなレベル。油絵チックで書き込みが細かすぎるし、ちゃんとあえてぼやけさせて見せたい対象を惹きたてたりしてる。凄すぎ。そして今回はコンピューター処理がされているのか奥行を作り出していたり、日光や風の映像が作り出されていて。最先端の手書きアニメだった。あと室内、野外関わらずよく花がでてきてて、その色がその場面の雰囲気を反映してた。
【音楽】
物語の雰囲気にあってて主張しすぎないでいい感じだった。聞いてれば安らかに眠りにつけそう。久石譲さんとはまた違う感じ。
【キャラ設定】
脱駿を目指しているだけあってヒロインは今までのジブリの強くてまっすぐな子ではなかった。短パン半袖で心に闇をもっていて、なんでも嫌になっちゃう。けど本当はって感じだった。書いてて思ったけど駿と逆のこと目指しすぎて駿ぽい気もする。もう1人の華麗で明るくて前向きな子。けど本当はって感じで対比されて書かれてた。基本はこの2人だが、他のキャラもなかなか個性に溢れてていい感じだった。
【声優】
また近年の流れ通り声優を使わないキャスティングで噂になってたけど、杏奈役の子は庵野ほどではないしても基本棒で下手だったけど、クライマックスではあってた気がするし、マーニーの声はちょっとおばちゃんぽいが上手かった。なので良いとは思わないけどいやだなとも思わなかった。
【ストーリー】
緑溢れる村での少女と少女と思い出の話。(百合アニメデハナイヨ)1人の少女を中心にひたすら描かれていてた。話が進むにつれて真実に辿り着いていって成長していくっていう複雑な話なので子ども受けはしないかも。綺麗な起承転結で構成が本当によかった。そして、相変わらずの感情をいっぱいだしてくれる絵と、話の心理描写がうまくて登場人物の気持ちが伝わってきて感動した。辛い気持ちと優しさをいっぱい味わえた。
【おまけ】
米林監督やるね。最後は涙でた(^^)/面白かったよ